カッコウの卵は誰のもの [本]
待望の東野圭吾さんの最新作。
もともと「フェイク」という名前だったのを、単行本化を機に改題。
内容は、スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く、、、というもの。
馴染みの薄いスキーを題材にしてるので感情移入しにくかったけれど、相変わらず読みやすい文体で2時間ちょっとで一気に読み終えた。
あちこちに散りばめられた伏線、後半にかけて二転三転する展開、いい意味でいつもどおりの東野ワールドは健在。読後感も良く、万人に受ける作品かと。
だけど、自分はもうちょっとクセのある(殺人の門、私が彼を殺したなど)作品が読みたかった、というのが正直なところ。
コメント 0