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東野圭吾著「流星の絆」 [本]

最近どっぷりハマりつつある、東野圭吾作品「流星の絆」を読み終わってまず思ったのは、書きだしから結末までどこまで決めてから書いているんだろう、ということ。未読の方の楽しみをうばいたくないので内容に関しては触れないけれど、次々と新たな場面へ展開していく描写を読む度にその疑問は肥大していった。

なにかの雑誌に、作家には結末を含めた全てのプロットを組み立ててから書き始めるタイプと、結末は決めずに骨格となる大まかなストーリーだけ決めといて、あとはその場のノリで書いていくタイプに大別されるというのを読んだ。
前者もすごいけれど後者もすごい。
ノリで書きながらも一定の水準を保ちつつ、矛盾が発生しないように綿密に計算されて書いていく。そして尚且つ、パズルのピースがひとつひとつはまっていくように謎が氷解していく結末、となればこの人の頭のなかは一体どうなってるんだろうとこじ開けて調べたくなる。
ただ、小説だけでなく絵に対しても同じことが当てはまると思った。簡単なラフだけ描き、あとはさぐりさぐり絵を描いていく“あとは野となれ山となれタイプ”と、理想の最終形が頭の中にすでに出来ていてそれを筆に移すだけの“天才タイプ”に。
間違っても自分は後者じゃないけれど。
(仕事で依頼された絵はもちろん入念に下書きしてから描いてます)


話題が反れましたが「流星の絆」よかったです。その伏線引っ張って来たか!ていう感じでした。

流星の絆

流星の絆

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/03/05
  • メディア: 単行本



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コメント 3

かい

読み終わられたのですね。
私はまだ序盤で、なかなか進んでいません。
でも感想読ませていただいて、かなり期待
しています。
伏線が最後まで影響するようなので、それを
しっかり把握して読んでみます。
参考になりました。
ありがとうございました♪
by かい (2008-05-02 21:02) 

notsu

ハマってますね~、東野圭吾!!
「流星の絆」とっても気になっています。
ただハードカバーって、ちょっと手がでにくいんです。
東野圭吾ファン失格ですね・・・。
文庫本になっている古い作品を読みあさっています^^
by notsu (2008-05-02 22:28) 

roddy

>かいさん
確かに導入部が結構ゆるやかなのでペースが落ちがちですが、
中盤以降からいっきに読み終えました。
賛否両論あるでしょうが、よかったと思います。
もったいないので、あせらずゆっくり味わってください。
読み終わったら感想聞かせてくださいね。

>notsuさん
ハマってしまいました~!
確かにハードカバーは出にくいですね。
3年待てば文庫化されるらしいんですが、待ちきれなくて買ってしまいました。
図書館では予約人数122人待ちでした!!すごい人気ぶり!
by roddy (2008-05-07 22:54) 

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